2009年6月2日火曜日

セフレの家出

 10年間にポスドクが就職するまでの期間が平均6.4年と倍近くに増え、職が見つからない若手研究者の海外流出が加速していることが、大阪府立大の浅野 雅子准教授(素粒子論)の調査で分かった。国が常勤職を確保しないままポスドクを増やした計画が背景にある。素粒子論分野のみの調査だが、海外在住の研究 者を含めてほぼ全数を調査した例は珍しく、他分野でも同様の傾向があるとみられる。日本の将来の科学技術発展への影響が懸念されそうだ。【石塚孝志】

 ◇就職まで6.4年

 素粒子論研究者で作る学術団体(素粒子論サブグループ)の98~08年度までの名簿を基に調べた。

 それによると、全体の人数は700人前後で推移しているが、ポスドクの人数は107人から193人と1.8倍に増え、逆に博士課程に進学する人は85人から47人に減った。

 博士号取得後にポスドクを続けている期間は98年度の平均3.4年から08年度の平均6.4年と増加。海外流出したポスドクは98年度の3%弱から04年度28%、08年度41%と急増した。

 ◇基礎科学先細り

  03年以前の同団体の会員制度は現在と異なるために単純な比較はできないが、ポスドクが海外に職を求め、昨年秋のノーベル物理学賞受賞者の南部陽一郎さん が米国籍だったことで話題になった頭脳流出が年々増えている傾向を示唆した。特に、台湾や韓国など東アジアへの流出が目立つという。

 浅野准教授は「若者が就職難を心配し、博士課程に進んで研究を続けなくなっている。このままでは日本の基礎科学は先細りしかねない」と危機感を募らせている。

日本と言う国は研究者を…
本気で育成する気があるのだろうか。
かなり前か研究者の海外流出は言われているのに何ら改善されていないんだよね。
文科相、経産省、お互いの垣根を取り払って根本的対策を打ち出して下さいよ。
そんなんだから、セフレが家出するんだよ。あ、これは関係ないか…